n を用いた Node の更新方法
Node.js 実行環境自体をアップデートする方法はいくつかあります。
n というユーティリティは npm でインストールできます。 ここではその使い方を説明します。
簡単に node を更新する n とは?
n というのは、node のバージョン管理のためのコマンドです。 MIT ライセンスで公開されており、誰でも無償で利用することができます。
下で説明するように、バージョンを指定してのアップグレード以外に、 最新の公式リリースバージョンにアップグレードするとか、 最新の LTS バージョンにアップグレードする、といったオプションもあり、 簡単に Node のバージョンを変更することが可能です。
ただし、残念ながら Windows では利用できません。Windows 上で Node.js のバージョン管理を行うには、 nvm for Windows がおすすめです。詳しくは「nvm for Windows の使い方」をみてください。
n のインストール方法
n は npm で簡単にインストール可能です。
$ sudo npm install -g n
npm を使うために、あらかじめ Node がインストールされていることが前提です。
n のコマンド
利用可能な node のバージョン確認コマンド
n をインストールしたら、次のコマンドで利用可能な node のバージョン一覧を確認できます。
$ n ls-remote Listing remote... Displaying 20 matches (use --all to see all). 12.11.1 12.11.0 12.10.0 12.9.1 12.9.0 ...
--all オプションを指定すると、利用可能なバージョン全てが表示されます。(指定しないと20個のみ表示されます)
特に最新の LTS (Long Term Support) 版のバージョンを確認するには lts オプションを指定します。
$ n ls-remote lts 10.16.3
また、公式の最新リリース版を確認するには latest を指定します。
$ n ls-remote latest 12.11.1
node の更新コマンド
n を使って node のバージョンを更新するには次のコマンドが使えます。
$ sudo n バージョン
最新の LTS 版にするには次のように lts オプションを指定します。
$ sudo n lts
実際にバージョンを更新したコマンド実行例は次の通りです。n コマンドの前後で node -v コマンドで node のバージョンを確認しています。
$ node -v v10.15.1 $ sudo n lts Password: installing : node-v10.16.3 mkdir : /usr/local/n/versions/node/10.16.3 fetch : https://nodejs.org/dist/v10.16.3/node-v10.16.3-darwin-x64.tar.gz installed : v10.16.3 (with npm 6.9.0) $ node -v v10.16.3
確かに node が更新されました。
以上、ここでは n を利用して node のバージョンを更新する方法を紹介しました。